父親からうどん屋を受け継いだ若い息子がしばらくそのまま営業していましたが、客層が年配者に偏っていることに気付かれました。何とか若い人達にも来てもらえるような明るくしゃれた店には出来ないものかとの思いで、私のところへ相談に来られました。
商店街の一角にあり、地元ではその名を知られている店でしたが、内外観とも時代遅れの感じであることは誰の目にも明らかでした。それに、厨房の設備も古く、動きづらい配置になっていたので、思いきって店の入り口、厨房の位置までも変更することにしました。
内外装は伝統的なうどん屋の雰囲気を残しながら、しゃれた現代風にすることに腐心しましたが、結果は上々で、竣工したとき、無口で無愛想な若主人がにっこり笑ってくれたその笑顔が印象に残っています。




<リニューアル前の外観>
庇に日本瓦を載せ、竹の面格子をあしらった一世代前の雰囲気が漂っていました。
<リニューアル後の外観>
日本瓦の庇を取り払い、柔らかく明るい色彩の左官仕上げ風の吹付けに変更し、また、すりガラスで縦縞を入れて面格子の雰囲気を表現しました。

<リニューアル前の外観>
植え込みや厨房排気ファンフードなどで外観が雑然としていました。
<リニューアル後の外観>
植え込みを撤去するとともに、厨房排気を他面へ移設。そして、入口の庇もカラー鋼板瓦葺きに変えることによって、店の周りがすっきりと整理され、前面道路から店舗の顔が印象付けられています。

<リニューアル前の客席>
銘木や障子窓、照明等がいかにも前時代風で、若い人たちを受け入れる内装ではありませんでした。
<リニューアル後の客席>
一部堀コタツ風の座敷を設け、和風を残しながらも周りはガラスと金属で囲むようにして、若い客層を意識した仕上げにしました。



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